しまなみ海道を尾道から数えて４番目の島となる、大三島。生口島ー大三島間を結ぶ多々羅大橋上に県境があり、そこから先はもう愛媛県です。
三島神社の総本社（全国約10000社）である大山祇神社には重要文化財と国宝として指定されている甲冑の4割が集まっているということもあり、サイクリスト以外の観光客も多く、私もカメラ機材を詰め込んで撮影ドライブに行ったりするくらいのお気に入りの島でもあります。
当ブログでもこれまでに大三島のライドレポートをいくつか掲載してきましたが、大三島の秘境ライドレポートは未だに掲載できていませんでした。というのも写真はたくさんあるのですが、書く機会を完全に逃してしまっていたのです。
『そろそろ大三島秘境ライドのブログ記事でも書こうかな…。でも、もうちょっと写真が欲しいな…。』とちょうど思っていたタイミングで、tamaさんとぷにぽんさんとしまなみ海道を走ることになりました。これは大三島秘境ライド記事を書くにはもってこいのチャンスです。
ぷにぽんさんとは同じブロガー同士、ツイッターでよくお話はしていたのですが、この日がはじめまして。緊張しながらﾓｼﾞﾓｼﾞと「ツキイチでお願いします。」とはじめましてのご挨拶をします。
走れるブロガーらしい一眼レフを装備しているあたりが恐ろしいです。
この日のライドは全員カメラを装備。tamaさんの背中にはRX100とcustum SLRのストラップ ＋ C-LOOPが！ライドのお供のカメラにはやはり最高の装備です。
ひらすらにツキイチでどんどん進みます。ぷにぽんさんのあのジャージとカメラはいったいどこのものなんだろう。いかにも強い人が着ていそうなカラーリングだ…。
GW明けだったということもあって、珍しくサイクリストがほとんどいません。tamaさんとぷにぽんさんを犠牲にして、ひたすらにツキイチです。
何故なら私はグループライドはあの地獄のしまなみ縦走以来なのです。30km/h以上の速度で走ることすら久しぶりのこと。
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イキって先頭を牽こうものなら失神は確実。そうコーラを飲むとゲップが出るくらいに確実なことなのです。
生口島ではブルーラインの通常ルートとは逆周りしていると珍しい幟を出しているお店が。
いったいどんな風に倍返しをしてくれるのか気になるところです。倍に値引きしてくれるのか、それとも二倍の値段で売ってくれるのか。
特に休憩することなく、あっという間に多々羅大橋へ。今日の目的地の大三島まではもう目の前です。
ぷにぽんさんは今日は午後から予定があるということで、多々羅大橋への入り口で残念ながらお別れです。
元気に去っていかれました。なんてことだ。帰りに仮にtamaさんが力尽きてしまったら、私が先頭を牽かないといけなくなるではないか。想像するだけでも恐ろしいことです。
多々羅大橋を二人でのんびりと渡ると、以前当ブログでご紹介させて頂いた、「しまなみコーヒー」さんへと立ち寄ります。
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自転車乗りの朝は早いとよく言いますが、この日も一番乗りでした。まだ若干ご準備中でしたが、オーナーさんが快くオーダーを受けて下さいました。
早い時間だったので、席は選び放題。お気に入りの海辺に腰掛けます。
今回もアイスコーヒーを注文。ブラックでもスッキリしていてゴクゴク飲めるので、ブラックは苦手な方でも一度試してみて欲しい美味しさ。
次の目的地は島の裏側に位置する猪骨ラーメンです。お昼ご飯にはまだまだ早いので、しばしこちらでまったり過ごさせてもらいました。
猪骨ラーメンと今回の秘境ライドの目的地は島の裏側（西側）に位置します。大山祇神社へ続く道を通るのが最短ルートかつ、わかりやすいルートなのですが、弱りに弱っているので、側道へ入ります。
自動車も原付も自転車もほぼ皆無なので、ゆっくりまったり走るのは最適な道でした。
しかし、途中からは側道から出てもとの大通りへと戻らなければなりません。久しぶりの連続した登りですっかり脚が終わってきました。
長い下りを終えて大山祇神社へ出ます。
「猪骨ラーメン」さんへ行こうと思いましたが、開店時間を調べずに行ってしまいまだ開いておらず…。それにまだまだ昼食を摂るには早すぎる時間です。
イノシシを使ったラーメン！？しまなみ海道の大三島で猪骨ラーメンを食べよう。（←リンクをクリック）
ということで先に今日の目的地へと向かうことになりました。大山祇神社から直進するとこんな案内標識が見えてきます。この「台（うてな）」方面へと向かいます。
すると「台ダム」の案内標識が見えてきます。
案内に沿って進みます。
するとこのような案内標識が見えてきます。左に進むと今回の最終目的地、「入日の滝」へと行けますが、ここは後回しにしてそのまま直進します。
ダムと言えば高台にあるので、当然登りに入ります。台ダムはそこまで高所ではないので、斜度もそこまでキツくはないのですが…。
ﾝｸﾞｳ…！！ﾝｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ!!!!弱った私にはめちゃくちゃキツい登り。tamaさんに励まされながら、シッティングとダンシングを使い分けながら登ります。
そろそろ使える筋肉がなくなったところで、なんとか台ダムへと到着！！
まずはのんびりダムを周回します。
周回コースは約3.5km。小さなダムですが、しまなみ海道の島にこれだけ立派なダムがあると考えると迫力を感じますね。今更ですが、ダムカード貰えばよかった。
昨年訪れた時は水災の被害で、道路もかなり荒れていましたが、だいぶ復旧していました。路面状態も良いので、サイクリングにはぴったりの道です。
しまなみ海道の海を眺めながら走るのももちろん楽しいのですが、新緑の中をサイクリングするのも楽しいものです。
ぶらりとダムを周回したら、最後にダムが一望できる公園へと向かいます。
一応、新愛車を写真に収めましたが、全然ダム感がねえｗｗｗ
少し腰をかけて一休み。我々以外誰もいないので、独り占め状態です。サイクリングロードからもかなり離れているので、ここを走る人も少ないのでしょう。
さて、ダムでのんびりとした時間を過ごした後は、下って先程の「入日の滝」へと行ってみましょう。ここがまた秘境感溢れる滝なのです。
そして当然のごとく訪れるGEKIZAKAが…。斜度10％超えが延々と続きます。
ﾝｸﾞ…ﾝｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ…。こ、これはまずい…。
慣れない車体と新車が納車されるまで当分乗ってなかったツケが全部回ってきた感がある…。私の頭の中で、「風の谷のナウシカ」のクロトワ（２７歳）の「腐ってやがる！早すぎたんだ！」というセリフがフラッシュバックしてきました。
ここの坂の恐ろしいところは短く見えても実は思いの外長く、第２，第３の激坂区間が続いているというところです。最初に来た時に気が付かずに脚を攣りました…。
しかし、それを伝えるより前にtamaさんは激坂の恐怖に耐えられなくなったのか、『ﾝｸﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｧｧｧｧｧｱｱｱｱｱ！！！』とスプリントをかけ視界から消えていってしまいました…。向こう側で漏らしてないといいのですが…。
ところどころに賽の河原の様に石が積んであるのが、地味に恐ろしい…。ここなにかそういうものと関係ある場所なんか…？
ちなみに駐車場もあるので、車でも来ることができます。私のような激坂で失神してしまうような人は車で来ましょう。駐車場からは大した距離は歩きません。
駐車場を横目に通過してもしばらく激坂は続きますが、ここを登りきるとようやく合法的に歩くことができます。
というのも石段があったり、道が悪かったりと自転車でそのまま行くのは危ないからなのです。行けないことはないかもしれませんが、危ないので押すのがオススメです。
最後はこの短い登りを登れば「入日の滝」へと行くことができます。
おお…！！木々の隙間から滝が見えて素晴らしい秘境感…！！！
そして遂に到着しました！！ここが大三島が誇る、秘境滝、入日の滝です！！島内にまさかこんな滝があるなんて以外と知らない方も多いのではないでしょうか。
抜群の秘境感ですが、水の量はほんの少しチョロチョロと流れる程度です。大雨の時はもちろん多いのでしょうが、私もここを訪れるのは４度目くらいですが、水量はいつも大体同じくらいです。
滝をバックに愛車を撮ってみても面白いかもしれません。
ボトルケージに装備していた、Raphaのコーヒーカップを取り出してひとやすみ。相変わらず保温性は皆無ですが、常温で問題ない時期であればとても便利なカップです。
ボトルケージにフィットするコーヒーカップとは？FRANK GREEN + RAPHA CUP 8OZをレビュー。（APPAREL WASHのレビューも。）（←リンクをクリック）
帰りは石段で滑らない様に気をつけて帰りましょう。SPD-SLだとツルンッと行く可能性があります。（実際、以前にツルンと転んだことがある。）
お腹もいい感じに空いてきましたし、そろそろオープン時間なので、ライドの締めは猪骨ラーメンさんへと向かいます。猪骨ラーメンさんについては前回のブログ記事に書きましたので、よかったらそちらをご覧ください。
イノシシを使ったラーメン！？しまなみ海道の大三島で猪骨ラーメンを食べよう。（←リンクをクリック）
しっかり激坂を登って汗をかきまくったので素晴らしい塩分補給になりました。いい写真も撮れたし、ラーメンも美味しいし、言うことなしのライドとなりました。
当ブログでも度々大三島のライドレポートを掲載してきましたが、実はまだまだブログに書ききれていない場所があるので、今後も時間を見つけて書いていきたいと思います。
今回ご紹介した、「入日の滝」ですが、自転車で行くことができる滝としてはなかなか面白いスポットではないでしょうか？
私も日頃ストレスを滝のマイナスイオンで癒やされる為だけのライドを度々行っています。コーヒーを持って行って、ヒルクライムの後は滝を眺めながらコーヒーを飲む。なんていうライドもたまにも良いものです。
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