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 ヒルクライム…。それは自転車乗りの中で特に得意、不得意がハッキリ別れるジャンル…。一概には言えませんが、登りは体重が軽い人程有利と言われており、私の様に『今日のお昼は家系ラーメンダイエット』とか『晩ごはんは質素にパン(パンにチーズとトマトソースとサラミが乗ったもの)と黒い炭酸水』とか言っているような人は苦手な人が多いように思えます。


 勿論私も登りは苦手なだけで、決して嫌いではありません。ひたすらダラダラと自分のペースでロングライドに出かける時は決まって山を目指します。それにヒイヒイ言いながら登りきって眺める山頂からの景色は日常生活から得ることが出来ない達成感に浸ることが出来ます。

 cerveloからクロモリに乗り換えてからというもののバイク自体が重くなってしまったので、山に行く機会が減ってしまっていました。どうしてもクロモリ=登りには向いていないというイメージがあります。
 
 確かにカーボンフレームとクロモリを乗り比べたところ、登りはクロモリの方が重くて進まないのは間違いないのですが、よくよく考えてみるとcerveloはフレームが硬くてどうしても踏まないと行けないような斜度の坂だとどんどん脚を削られていくようなところがありましたが、クロモリだと脚への負担が少ないので同じ坂道でも脚への負担はcerveloよりも少ない様な気がします。ということはロングライドとか一定のペースで淡々と走るのだったらクロモリの方が楽に走れるのではないか…?


 この仮説を検証する為に、どこか人里離れた山を目指してもよかったのですが、いきなりハードなヒルクライムをして失神して遭難という可能性も決してゼロではありません。
 
 まずはお試しに東広島市にある上ノ原牧場カドーレを目指すことにしました。獲得標高はそうでもありませんが、アップダウンや激坂が非常に多く私がもっとも苦手とするコースです。


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 さて、目的地が決まったので、細かいルートを考えようかなと思っていたら当ブログによく出てくるセイジくんから「ゲームのやり過ぎて目が疲れたので、どこかリフレッシュできそうなところにサイクリングに行きましょう。」というお誘いがありました。
 
 これを一般レベルのサイクリストがきちんとした日本語に翻訳すると『新車買ったお祝いにフルボッコにして失神させてあげるますね。』となる為、ゆるぽた詐欺計画殺人予告と捉えることが出来ます。
 『うーん、どうやって断ろうかなぁ。』と考えていたら、「今日は僕ひとりだけなのでマジでゆっくり走りましょう。」と言われたので、行くことにしました。


 集合は例のごとく尾道U2です。いつも集合時間よりかなり早く着いてしまう体質なので、まずは新車をパチリと撮影。おお、やはりカッコいいぞ、ピロモリ。
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 ???:「おはようございます。」
 新車をパチパチと撮影していると知らない人に声をかけられました。
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 ぴろ氏:「誰ですか?知らない人に声をかけられたらお話しちゃ駄目だって奥さんに言われていますので、失礼します。」


 セイジくん:「ええ!ひどいなぁ。僕ですよ。どこからどうみてもセイジでしょう。」


ぴ:「嘘つかないでください。僕の知っているセイジくんはそんなに細くありません。ほら、グーグルフォトも
『同一人物ですか?』って聞いてきてますよ。それでは失礼します。」

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 セ:「プロのゲーマーになる為に過酷なトレーニングを積んだら15キロ程痩せました。」

 ぴ:「いやいや!俺の知ってるセイジくんはこんな感じだから↓そんな嘘には騙されません。」


(↓リンクあり)

瀬戸内海のラピュタを目指せ!!-しまなみ海道秘境ライド3-

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 セ:「プロのゲーマーを目指す過程で恋の病で痩せたんです。ゲームのキャラに。ということで信じてください。本物です。」

 ぴ:「ジョジョ、第一部ファントムブラッドの有名な誤植『何をするだァーッ!ゆるさんッ!』はいつ修正された?」

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 セ:「ジャンプ掲載時だけかと思いきや、コミックスでも修正されず、初版発行から15年後の第66刷目に修正された。」



 ぴ:「ポルナレフの身長は?」

 セ:「185センチ。髪を入れると193センチ。」

 ぴ:「ジョジョの奇妙な冒険、第5部黄金の風に出てくるフーゴは何故途中で仲間から外れた?」

 セ:「諸説あるが、フーゴのスタンドが強すぎた為、荒木先生が対応に困ったとも言われている。劇中も一回しかスタンドが登場せず、ほとんどの場合一番弱そうなミスタが一番に戦う。後に敵として戦うという設定だったが、少年漫画でそれをやるとあまりにも救いがないということで出さなかった。でも、小説版ではしっかり出てくる。」

 ぴ:「第5部の亀の名前とスタンド名は?」
 
 セ:「名前はココジャンボ。スタンド名はザ・プレジデント。」

 ぴ:「グレート。どうやら本物のようだな。まさかそこまで本気で痩せてしまうとは…。」


 本物ということが確認できたので、ようやく出発することとなりました。以前よりも細く締り更に強くなったセイジくんにひたすら轢いてもらいます。
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 まずはさざなみ海道方面へと向かい、ひたすら平地を走ります。クロモリでの平地の加速の仕方もだいぶ覚えてきました。そしてやはりカーボンディープリムは正義。めちゃくちゃ速度維持が楽です。
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 三原駅を通過。早朝なので人通りがほとんどありません。ここからは以前スター&プラチナへ行った時と同様のルートを途中まで通ります。

「ちょっとラーメン食って来る。」片道100km走って塩ラーメン、スター&プラチナでラーメンを食べてきた話(←リンクあり)

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 国道は車通りが多いので、少し逸れた川沿いの道をのんびりと走ります。心配だった天気も少し持ち直してきました。
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 本郷の方まで来たら広島空港方面へ入ります。ここから遂にジワジワした登りが始まってきます。さあ、私は耐えることが出来るのだろうか。
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 道中、『畑の滝』なんてものがありましたが、これはいったい…。ものすごく気になるのですが、道も悪そうなのでスルーしました。わざわざ看板を出すということは何かものすごいものがあるのだろうか。
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 セ:「広島空港までまずは登るルートですよね??登りは嫌だなぁ。」

 ぴ:「落ち着け。素数を数えるんだ。今回はちゃんと最短ルートを調べてきたからあんまり登らないはず。たぶんこっちだ。」


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 セ:「ものすごい激坂が見える…。これ、ジワジワと登る空港へのメイン道路と違って、激坂で一気にあの空港への高さまで登るのでは…。」


 ぴ:「オイオイオイ、誰だよ。こっちのほうが楽で近いっていったのは…。」

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 ガーミンの斜度が18%超えとなる激坂を登ってようやく広島空港へとたどり着いたと思ったら…。

 セ:「あれだけキツイ坂登ったのに、この橋って空港への登りの半分くらいじゃ…。」

 ぴ:「もうダメかもしれない。物理的にロープで牽引してくれ。」

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 ようやく広島空港へと辿り着きました。このまま広島空港を通過し、反対側から下ります。
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 出発時は若干不安だった天気もだいぶ回復してきました。しばらくはのんびりした下りになります。もうこのまま登りは無くていいんだけどなぁ。でも下った後はまた登らねばなりません。
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 気持ちの良い下りが終わったあとは今度はアップダウンの繰り返しです。そろそろ疲れてきたなと思ったところで、ようやく東広島市へと到着しました。ああ、そういえばスター&プラチナライドの時もこのあたりで心が折れかけたな…。
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 ここからはスタプラライドの時とは違うルートを通ります。しかし、これまた登りの連続したルートばかり…。うーん、楽したいと思って最短ルートを調べてきたのですが、普通に国道を通ったほうが楽だったかも…。

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 ぴ:「これ道あってるのかな…。あまりにも見慣れていない道ばかりで不安になってきた。」

 セ:「うーん、たぶんこっちですよ。ここから抜ければかなりのショートカットになりそうです。」

 ぴ:「ここまで自分で組んだ最短ルートがクソきつくて、ショートカットって言葉に不安しか感じない。」

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 そして嫌な予感は的中…。あまりの激坂の連続で写真を撮ることができないくらいクソきついルートで一人遭難しかけました。
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 身軽になったセイジくんはグイグイと登っていきます。励ましてくれてなんとか峠を抜けると広い道に出ましたが、下りですら踏む元気がないのでどんどん離されてしまいます。
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 ものすごく千切られてしまった感が溢れる写真をセイジくんが撮ってくれました。緩やかな下りで私のほうが重たいはずなのに追いつけず。
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 このまま下って目的地に到着できるかと思ったらやはりまた登りが…。でも「道の駅 湖畔の里 福富」が近いということは目的地のカドーレも間もなくのはずです。
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 と思ったら、まだあったこんな登りが…。車では何度か通ったことがある道ですが、やはり車で通ると辛い思いをしないせいか、記憶にあまり残っていなかった…。しかし、ここで踏み込みすぎてはいけません。ギアを軽くしてクルクルとペダリングし、ケイデンスで坂を耐えます。
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 しばらくアップダウンを繰り返しているとようやくカドーレの看板が見えてきました!おお!遂に!遂にここまで来たか!!
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 看板が見えたところを右折し、しばらく走ると見えてきました!あれが本日の目的地「上ノ原牧場カドーレ」です。
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 さすが観光牧場ということもあって、バイクラックがしっかりと完備されています。まずは到着の記念撮影。

 駐車場も広く、ドライブにも最適です。動物とも触れ合えるので子供にも大人気な様子。
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 それでは早速お目当てのジェラートを食べましょう。開店してすぐくらいの時間だったので、並ばずに買うことができました。
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 ソフトクリームもあるみたいですが、せっかくなので看板メニューのジェラートを食べてみましょう。ダブルでも450円とかなりお手頃価格!!!素晴らしい。
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 セ:「オリーブって何ですかね?」

 ぴ:「オリーブっていったら、オリーブオイルになるやつなんじゃないのかな。アイスにしたらどんな味がするのか全く想像つかないけど。」

 セ:「男は度胸。なんでも試してみるのさ。ということでオリーブください。」

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 店内でも食べられますが、せっかくなので外で動物を見ながら食べることにしました。
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 私はショコラとチョコを注文。普段から甘いものばかり食べているから運動しても痩せないのでしょうが、今日はたくさん登ったので関係ねえ

 ショコラもチョコもミルク本来の甘さと際立ってとても美味しかったです。ただ、ジェラートなので、マジで溶けるのが早いので、ものすごいスピードで食べてしまいました。
 オリーブを頼んだセイジくんはというと…。とっても無表情に食べていました。やはりなんでも普通が一番なのでしょう。


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 ジェラートを食べた後は動物と遊びましょう。タイミングよく近くに来てくれたので、迫力ある写真がたくさん撮れました。餌やり体験も50円で出来るのでオススメです。

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 他にも哺乳体験が出来たり、羊の糸が買えたり、お土産用のスイーツを買えたり、ピザやラザニアを食べたりとけっこう幅広く遊ぶことが出来ます。以前ドライブで来た時にはラザニアとパンを食べましたが、素晴らしい味でした。
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 牧場観光を楽しんだ後は記念撮影。タイミングが合えば牛さんとの素晴らしいツーショットが撮れます。牧場ならではの開放感溢れる写真が撮れます。
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 最近Luminar3という現像ソフトを取り入れたので、オールドフィルムカメラ調に現像して少し遊んでみました。Lightroomと違って月額課金制とかでなく7000円前後で一回買い切りソフトですので、いろいろ遊べる割にはコストパフォーマンスがかなり高いです。最近はcapture oneとこのLuminar3をメインに現像しています。
 ただし、けっこう重たいソフトなのでそれなりのスペックでないと厳しいかも…。私が使っているMacBook Pro 2011モデルはメモリ16Gに改造してあるのですが、パソコンが古いというせいもあってか、なかなかに重いです…。そろそろPCも買い替え時かな…。

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 帰り道はセイジくんが楽なルートを見つけてくれたので、アップダウンはほぼ無しの下りメインでのルートになったので、行きよりも遥かに楽でした。はじめからこのルート選べばよかった。

 そして今回のライドでやはりよくわかりましたが、登りが多くてもクロモリの方が脚への負担が少ないように思えました。もちろん私の踏み方にも問題があるのだとは思うのですが、登りで無茶せず一定のペースで淡々と走るには以前よりも遥かに疲れることなく目的地までたどり着くことができました。

 ちなみに帰り道の下りが終わった後の尾道へ続く国道の平坦道で引きずり回されて尾道ついた頃には失神寸前となりました…。
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 尾道に無事到着し、U2まで後2km程というところでまさかの事件が勃発。突然セイジくんからパキイィィィィイイン!!という何かが切れたような音が…!



 ぴ:「オイオイオイオイ!大丈夫か!!今ジョナサンが最後の波紋を練って決定的な何かが切れた音がしたぞ!!」

 セ:「おかしいな…。フレームが折れるはずないし…ってあれ!!?スポークが一本折れてる!!」

 ぴ:「シャマルミレのような高いホイールでも逝く時は突然逝くんだな…。あんなすごいパワーで牽くからホイールが耐えきれなかったんだ!!」

 セ:「こうなったら仕方がありません…もう自転車屋さんまで歩くしか…。」

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 結局最後はひたすらウォーキングして終わりましたが、とても楽しいサイクリングになりました。車体が重くなったから更に登りから遠ざかっていましたが、のんびり登るサイクリング程度なら楽しめることがよくわかりました。

 これがクライマーばかりで超絶ハイペースな登りとなるとまた別次元の辛さとなりそうですが…。やはりペダリングが雑なのを改善する為にまた楕円チェーンリングを導入してみるべきか…。クロモリになったから、軽量化や最新のパーツとは無縁になりそうとか思っていましたが、自転車沼は実に深いです…。




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