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 2019年のGWは10連休ということもあり、どこへ行っても例年よりも人が多いように思えました。しまなみ海道の島々もGWとなるとものすごい人で、サイクリストの聖地しまなみ海道では橋から橋への狭いサイクリングロードが観光客で大渋滞。
 
 こりゃいかんと思い、急遽ルートを変えて県北の山道をサイクリングしたりしていたのですが、登りが苦手な私のモチベーションが保てるはずもなく、GW中頃には自転車は完全に盆栽と化してしまいました。

 しかし、家にいても食うか寝るかアニメを見るしかすることが無くピザ化は進む一方。遠出するよりも、尾道をブラブラしていた方が意外と良い写真が撮れたりするので、お写んぽでもしてみることにしました。
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 カメラはいつものα7Ⅱで、レンズは全てTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)です。


 

 尾道は観光客による駐車場難民で溢れかえっていると聞いていたので、移動は勿論自転車。駐輪場に自転車を停めて歩いて移動します。

 GW中ということもあり、早朝でも商店街の人通りは多めです。きっとお昼頃になると尾道ラーメンを求めて大混雑することでしょう。

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 今回は猫の細道を通りたいと思っていたので、まずはロープウェイ乗り場へと向かったのですが、なんじゃこりゃあ!!!
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 なんの人だかりかと思えば、まさかのロープウェイを待つ人々がこんなにたくさん!!確かに尾道の坂は急なので、お年寄りや体力に自信の無い方はロープウェイの方が行きは楽かもしれませんが…。





 ロープウェイには乗らずに艮(うしとら)神社へと向かいます。ちなみにこちらの艮神社ですが、御神木の大楠はなんと樹齢900年!!天然記念物に指定されていて、存在感抜群のパワースポットとなっています。

 この大楠の上をロープウェイが行ったり来たりしているので、なかなかおもしろい写真が撮れます。これは標準ズームだと全然収まりきらないので、超広角レンズを持って行くべきでした。

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 艮神社で参拝した後は、神社の横の脇道から猫の細道へと出ます。狭い路地に出た瞬間、クロネコヤマトのバイクがやってきました。
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 原付がギリギリ通れるかどうかの道を突き進んでクロネコヤマト。観光客は皆さんびっくりされていましたが、尾道ではこれが日常。しかし、猫の細道へクロネコヤマトが走っている姿がタイミングよく撮れるとは。
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 そのまま猫の細道を登って行きます。猫の細道なんて名前がついておきながら、猫とのエンカウント率は意外と少なめだったりします。
 運が良ければたくさん出会えるのですが、全くいなかったとガッカリされる方も多いそうです。ちなみにここよりも千光寺下の広場の方が猫に会える確率は高いと思います。

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 この日は人懐っこい子に遭遇。しっかりと写真を撮らせてくれました。首輪をしているから、この近くのお店の猫かもしれません。
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 こちらの蔦がたくさん絡まっている、雰囲気抜群のお家ですが、実はこちらは「梟の館」といって1階はカフェ、2階は梟美術館になっているそうです。
 外から見る限り席が既に人で埋まっていたので、大盛況の様子。確かにこちらの建物は日本人、外国人を問わずとても珍しいかもしれません。
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 更に猫の細道を登っていくとまた異世界感抜群の看板が見えてきました。
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 こ、これはいったい…?
 あ、思い出した!!そういえば前通った時はお休みで行けなかったんだった。今日はOPENになっています。

 そういえば尾道で喫茶店を営む友人が、猫の細道に庭で摘んだハーブでお茶を入れてくれる面白い喫茶店があるって言っていたような…。ここがあの「ブーケ・ダルブル」かな。

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 せっかくなので入ってみましょう。入り口にはヘドウィグがお出迎え!!すごい!!ハリー・ポ◯ターみたいだ。
 入園料は200円とのことです。入園料がいるということはこれは相当期待出来るのでは…!?あ、でもカフェを利用する場合は入園料がいらないみたいです。
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 メニューも入り口に置かれています。紅茶やオーガニック系のメニューが中心みたいです。
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 これは庭園内の見取り図。
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 あ、やっぱりここはホグワーツ魔法魔術学校の入り口みたいです。向こう側は人間界ではない様子
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 この鐘を三回鳴らすみたいです。オッサンが一生懸命チリンチリン鳴らしているところを少年からガン見されましたが、私の心は中2のままですから、気にせず鳴らします。
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 すると、ゴゴゴゴゴゴ…と石段が現れ魔女の館への道が…
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 なんてことは無く、普通に入って石段を登ります。
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 石段をよっこいしょと登ると蔦に囲まれたなんとも素敵空間が現れました。園内はハーブが生い茂り、季節の花々がたくさん咲いていました。なるほど。このお庭のハーブをお茶として出してくれているんですね。

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 お店の中は魔女らしいアンティークなもので満ち溢れています。
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 奥の枯れた蔦が「異世界」感を更に醸し出してくれています。ちなみに後ほどオーナーさんに聞いた話だと、以前は一面緑の蔦だったそうなのですが、お店の上の方で工事があった際に、恐らく遠くにあった根が切断されて枯れてしまったとのこと。確かに緑もいいですが、このままでも雰囲気十分。まさか尾道にこんなお店があるとは…。
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 他にも素敵な家具や小物が所狭しと並んでいます。個人的にはこの「魔術学」という本がものすごく気になるのですが…。
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 席は屋内の他にも、テラス席もあります。こちらの席からの眺めはまるでツリーハウスのようだ。
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 店内にある鏡から反射して見える尾道の町並みを撮ってみました。なかなか面白いショットが撮れました。
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 これも鏡を利用して撮影した作品。しかし、とても綺麗に磨いてある鏡でした。
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 他にもアンティークな小物がいっぱい。
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 店内の天井。
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 テーブルの上には「福石猫」が置いてありました。猫の細道と言われる古民家がたくさん並ぶ空間、「尾道イーハトーヴ」のシンボルとなっています。
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 悩んだ末、眺めが素晴らしいテラス席を選択。
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 このテーブルにも福石猫が鎮座していました。
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 メニューはこちら。外の大きなメニュー表でみた通り、ハーブティーをはじめとしたオーガニックなメニューが中心です。
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 名前が気になったので、貴婦人の午後の紅茶とおからのクラシックショコラを注文。ものすごくいい香りがします。普段お茶を飲むときにあまり香りを気にしたことはないのですが、とれたてのハーブだとこんなにも違うとは…。ケーキも手作りの様子。どちらも素晴らしい味。

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 こちらはフレッシュハーブティーと瀬戸田のレモンケーキ。
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 この日は少し曇り気味でしたが、暑くも寒くもなく、まさに外でお茶をするのにベストな気候でした。
 ちなみに自転車で来られている方もいらっしゃいました。自転車は階段の下のお庭におかせて貰える様子。
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 お茶を飲みながらお庭を見回してみるとなんだか不思議な石を発見!!
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 願いを込めて三回まわると良いそうな。
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 古代ギリシャでも使用されていたそうです。水晶の様に見えますが、何か違う特別な石なのでしょうか。
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 尾道を眺めながらゆっくりお茶を飲むというのんびりとした週末もたまにはいいかもしれません。オーナーの魔女様もとても親切な方でいろいろとお話を聞かせていただくこともでき、とても素敵な時間が過ごせました。
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 ちなみに少し登るともう千光寺です。あの丸い石が千光寺。ロープウェイが真上を行った来たりしていました。
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 あまりに居心地が良いのでもっと長居したかったのですが、人気店のご様子でお客様も増えてきたので、頃合いを見計らって人間界へと戻りました。


 尾道の中でもここまで庭園が凝っているお店はなかなか無いのではないでしょうか?自転車で行くにはなかなか大変な立地かもしれませんが、しまなみ海道を走ったついでに訪れてみればきっと最高の思い出になること間違いなしの素敵なお店です。
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